保証書がないロレックスの製造年を調べる方法はあるのだろうか?と気になっている方もいらっしゃるかもしれません。
実はロレックスは時計本体に刻印されているシリアルナンバーから製造年を特定することができます。
この記事では各シリアルナンバーが示している製造年の一覧やシリアルナンバーの確認方法を解説します。
目次
シリアルナンバーが刻印されている場所とは?
製造年を調べるためには、まずシリアルナンバーがどこに刻印されているかを確認する必要があります。ここではロレックスのシリアルナンバーが記載されている場所について説明していきます。
そもそもシリアルナンバーとは
「そもそもシリアルナンバーとは何だろう?」と疑問に感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
シリアルナンバーとは、時計一つ一つに割り振られる固有の番号のことです。
ブランド内に同じシリアルナンバーの時計は存在していません。一部のアンティークモデルのなかには例外もありますが、基本的にロレックスの時計には必ずシリアルナンバーが刻印されています。
ちなみに、シリアルナンバーとよく似たものに「モデルナンバー」があります。
モデルナンバーとはいわゆる型番のことで、リファレンスナンバー(Reference number)とも呼ばれています。「Ref.16610」といった数字を見かけることもあると思いますが、この「Ref」というのはリファレンスナンバーの頭文字です。
刻印場所1. ブレスレットを外した側面位置
ロレックスは型番によってシリアルナンバーの刻印されている場所が異なります。
一つ目に刻印場所として挙げられるのはブレスレットを外した側面の位置です。
ブレスレットを外し、時計の6時の位置に当たる場所にシリアルナンバーが刻印されていることがあります。
ブレスレットを外す際は傷を付けないように注意しましょう。不安な場合はお店に依頼して外してもらうのもおすすめです。
また、時計の12時の位置に当たる場所にはモデルナンバーが刻印されています。シリアルナンバーと間違えないように気を付けましょう。
刻印場所2. インナーリング
二つ目の場所として考えられるのがインナーリングの6時側の部分です。
インナーリングに刻印がある場合は、ブレスレットを外さなくても肉眼でシリアルナンバーを確認できます。。
インナーリングに刻印があるものを、ルーレット刻印ともいいます。
2007年頃からインナーリング部分にシリアルナンバーを刻むようになりました。先ほど説明したブレスレットを外した側面の場所にはシリアルナンバーが記載されなくなったのです。
また、同じくインナーリングの12時の位置にはモデルナンバーが記載されているため、シリアルナンバーと間違えないようにしましょう。
シリアルナンバーは保証書でも確認できる
保証書がない場合は、ブレスレットを外したりインナーリングをチェックしたりしてシリアルナンバーを確認する必要がありますが、保証書があればその必要はありません。
保証書には必ずシリアルナンバーが記載されているため、その番号を確認して製造年を知ることができます。
ただし注意が必要なのは、保証書に記載されている日付は販売日であって製造日ではないということです。製造年はシリアルナンバーから確認するようにしましょう。
ロレックスの買い取りの場合は製造年によって査定額が変わるため、問い合わせの際には製造年やシリアルナンバーが必ず聞かれることになります。
ロレックスのシリアルナンバーで何がわかるの?
それではロレックスのシリアルナンバーから実際にどのようなことが分かるのでしょうか。ここからは、シリアルナンバーの読み方について説明していきます。
2010年G番以前の場合は製造年がわかる
2010年以前のロレックスはシリアルナンバーから製造年の特定が可能です。
1927年から1987年の前半にかけて製造されたロレックスには、数字のみのシリアルナンバーが割り振られています。
また、1987年の後半から2010年にかけては、頭にアルファベットのついたシリアルナンバーが用いられました。
下記に製造年一覧ですが、これら全てが正確で当てはまるとは限りませんので参考までにご覧ください。
【数字のみ】シリアル番号一覧
シリアル | 製造年 | |
21691~ | 1927年 | |
23969~ | 1928年 | |
24747~ | 1928年 | |
28290~ | 1930年 | |
29312~ | 1932年 | |
29933~ | 1933年 | |
30823~ | 1934年 | |
35365~ | 1935年 | |
37596~ | 1936年 | |
40920~ | 1937年 | |
43739~ | 1938年 | |
71224~ | 1939年 | |
99775~ | 1940年 | |
106047~ | 1941年 | シリアルが6桁に変更 |
143509~ | 1942年 | |
230873~ | 1943年 | |
269561~ | 1944年 | |
302459~ | 1945年 | |
387216~ | 1946年 | |
529163~ | 1947年 | |
628840~ | 1948年 | |
710776~ | 1951年 | |
840396~ | 1952年 | |
929426~ | 1953年 | |
937170~ | 1954年 | |
941699~ | 1953年 | |
952892~ | 1954年 | |
955466~ | 1953年 | |
282632~ | 1955年 | 一度シリアルナンバーがリセット |
139400~ | 1956年 | |
321884~ | 1957年 | |
360171~ | 1958年 | |
693808~ | 1960年 | |
763663~ | 1962年 | |
985015~ | 1964年 | |
1259699~ | 1965年 | シリアルが7桁に変更 |
1871000~ | 1966年 | |
2163900~ | 1967年 | |
2426800~ | 1968年 | |
2689700~ | 1969年 | |
2952600~ | 1970年 | |
3215500~ | 1971年 | |
3478400~ | 1972年 | |
3741300~ | 1973年 | |
4004200~ | 1974年 | |
4267100~ | 1975年 | |
4538000~ | 1976年 | |
5008000~ | 1977年 | |
5482000~ | 1978年 | |
5958000~ | 1979年 | |
6434000~ | 1980年 | |
6910000~ | 1981年 | |
7386000~ | 1982年 | |
7862000~ | 1983年 | |
8338000~ | 1984年 | |
881400~ | 1985年 | |
9290000~ | 1986年 | |
9766000~ | 1987年 | |
9999999~ | 1987年 |
【アルファベットから始まる】シリアル番号一覧
シリアル | 製造年 | |
R000001~ | 1987年~1988年 | |
L000001~ | 1989年~1990年 | |
E000001~ | 1990年~1991年 | |
X000001~ | 1991年 | |
N000001~ | 1991年 | |
C000001~ | 1992年 | |
S000001~ | 1993年 | |
W000001~ | 1994年~1995年 | |
T000001~ | 1996年 | |
U000001~ | 1997年 | |
A000001~ | 1998年~1999年 | |
P000001~ | 2000年 | |
K000001~ | 2001年 | ガラスの6時位置に王冠マークが入るようになる |
Y000001~ | 2002年 | |
F000001~ | 2003年~2004年 | この頃よりルーレット刻印(シリアル)となる |
D000001~ | 2005年 | |
Z000001~ | 2006年 | |
M000001~ | 2007年~2008年 | |
V000001~ | 2009年 | |
G000001~ | 2010年 |
2010年G番より後は「ランダムシリアル」に
2010年G番以降のロレックスのシリアルナンバーはランダムシリアルになりました。
それ以前のシリアルナンバーには、頭文字がアルファベットで示されているなどの規則性がありましたが、2010年以降は判別ができないようになったのです。
■2010年以前のシリアル例・・・V745112
■2010年以降のランダムシリアル例・・・16G12253やK167G314
など 2010年以降のシリアルナンバーをみてみると、数字の途中にアルファベットが入っていたり、頭にアルファベットが入っていたりと、規則性がなくなったことが分かります。これをランダムシリアルといいます。
ケースの修理歴がある場合は要注意
ケースの修理歴がある場合には注意が必要です。
大きなダメージなどがあると、日本ロレックスでケースが新品に交換されることがあります。
ケースが交換されると新たに別のシリアルナンバーが割り振られ、買取の査定額に影響が出てしまうことがあります。
修理後のシリアルナンバーがどうなるかは時期によって異なりますが、「3」や「4」からスタートする数字だけのものや、アルファベットが使用されているものもあります。
年代によって修理後のシリアルナンバーの付けられ方も変わってきています。
貴重なロレックスを持っている方は、修理に出すことがないよう大切に扱いましょう。
ちなみに、ケース交換前のシリアルナンバーは裏蓋の内側に刻印されることになります。
シリアルナンバーがないものは偽物?
シリアルナンバーが刻印されていないロレックスは偽物である可能性が非常に高いです。
本物のロレックスには必ずシリアルナンバーが刻印されています。
念のため、お持ちのロレックスが本物であるかを確かめる意味でもシリアルナンバーが記載されているかどうかは確かめておいた方がいいでしょう。
ただ、なかにはシリアルナンバーが刻印されている偽物も出回っています。
偽物の場合、通常のロレックスよりもシリアルナンバーの掘り込みが浅いといわれているため、注意深くチェックしましょう。
シリアルナンバーから査定額が推定できる?
ロレックスのシリアルナンバーの確認方法とそれぞれの製造年について解説しました。
ロレックスにはシリアルナンバーが刻印されており、万が一保証書が付いていない場合でも製造年を確認することができます。
時計のインナーリング部分でシリアルナンバーが確認できなければ、ブレスレットを外した側面部分にシリアルナンバーが刻印されている可能性があります。
お持ちのロレックスの製造年を調べたい場合はシリアルナンバーをチェックしてみましょう。
ロレックスは製造された年によって、希少価値があり査定額が高いと推定できるモデルもあります。
ただし、シリアルナンバーだけで正確な査定額を算出することは困難です。
お持ちのロレックスの価値を確かめるためには、プロへ査定を依頼することがおすすめです。
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